ホテリアアルト HOTELLI aalto 離れ101 特別室
福島県の自然と言えば、秀峰磐梯山を始めとする猪苗代湖周辺が思い浮かぶが、遊べて楽しめるとなると裏磐梯高原だろう。檜原湖を始め、大小の湖沼群に包まれたたおやかな高原で、新緑のシーズンも良し、鮮やかな紅葉シーズンも見逃せない。
特にダリで有名な諸橋近代美術館からレンゲ沼付近までは格好の散策路であり、何度も訪れているところである。今回はそのダリ美術館から歩いて5分の所にあるホテリアアルトに宿泊した。
裏磐梯の新緑
ホテルからの散歩道 | |
歩いて1.2分の所にある沼 | |
裏磐梯の大自然の中にあるので、緑が眩しい | |
- 大小300以上の湖沼群からなる裏磐梯の五色沼に隣接している。敷地内にも2つ3つの沼があり、朝夕の軽い散歩が向いている。冬は雪道を歩き固め、沼のほとりにテントを立てて休憩できるようにしているという話だ。
離れ特別室の前にも沼がある。 まさにプライベート沼と言っていいだろう。 |
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リビング | |
バルコニーが広々として気持ちいい。 但し夕刻は虫に気をつけたい。 |
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小さな囲炉裏を置いているが、 換気は見当たらず。 形だけのモノだろうか。 |
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特別室(101) 本館とは別棟なので、完全な離れである。 |
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源泉掛け流し。 アプローチの道路に面しているので、スクリーンが欲しい。 |
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堅めで快適な寝心地だった。 | |
カプセルタイプのドリンク(珈琲/緑茶/烏竜茶など) | |
飲み物類はオールフリー | |
- ホテリアアルトは本館(ラウンジ/客室2.3F)と庭に面した食堂、そして別館の離れ(客室101)で構成されている。
今回宿泊したのは101の離れである。離れに行くには一度本館から出て専用通路で向かうことになる。離れのみ源泉掛け流し半露天が付いている。しかもプライベート沼も付いてくる(笑)。
- 客室内は淡いトーンとで統一され、安らぐ色合いである。またリビングが南に面しているので、自然光が明るい。ただその分パウダールームは明かり取りがないため、暗くて使いづらかった。トイレはリビング側とベッド側に1つずつ用意されていた。
- 客室内のドリンク、夕食時のドリンクを含め滞在中はオールインクルーシブ。料金が明快で分かりやすいが、泡や日本酒は数種類のみ。別料金でもいいので、品揃えを豊富にしてほしいところだ。
夕食は1Fのたごころ食堂で | 新緑の特等室 |
前菜(有田鶏/アスパラ/巻海老等) | |
会津本郷焼のプレート あまりにお粗末な絵付けだ。 |
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インカのめざめ(芋の冷製スープ) | フォアグラのテリーヌ |
シャラン鴨のロース | いとよりの海藻蒸し |
桜海老と釜揚げしらすの春御飯 | フロマージュ |
カメラの具合が悪く、 色調が統一できず申し訳ない。 |
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朝食 会津ベコのプリンが旨かった 。 |
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- 国立公園内という立地場所は文句なし。リノベーションしたハードもまずまずである。程よい安らぎを与えてくれたが、全体的な統一感に包まれなかったのが惜しまれる。また今回残念な事に夕食の数時間後に妻に下痢/嘔吐があった。薬や病院の提供があったが、本来旅路で憂うことではない。
- 浴場脇に置かれた地元の牛乳やヨーグルト、ラウンジには無料のドリンクバー、玄関脇ボックスにそっと置かれるお夜食など、客を喜ばせるアイデアがちりばめられていた。和洋折衷の料理に充足感が出てくれば、リピーターも増えてくるのでないだろうか。
- 東日本大震災や原発の関係で同じ「福島県」と見られて、昨年は客足がばったり途絶えたという。裏磐梯にある3つの有料道路は無料提供中であるが、地元ナンバーばかりが目立った。総支配人の前田春夫氏に早く笑顔が戻ってきてもらいたいものである。
- 会津若松の街は例年の8割程度に回復してきているが、まだ宿泊客が少ない。喜多方はウィークデーながら県外ナンバーが増えてきているようだ。
福島は観光資源が多くて魅力的な地域である。今後は果物も盛んになってくるので、是非美味しい東北を味わってもらいたいものである。
- 参考価格 48000円
- HOTELLI aaltoの予約
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
5 | 7 | 6 | 7 | 8 | |
コンセプトが不明確 | 沼に面して明るい部屋 | 清清しい風の浴室 | オールフリーのドリンク | 本館も別館もまずまず | |
妻と合わせると2.5 | 二人仕様の考慮を | 目隠しを | スタッフの充実を |