割烹大上
宮城県白石市
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宮城県の白石城下で、温麺をいただく。
創業1867年、宮内庁御用命の時代もあり、歴史ある店のようである。
ただ店内外共にお疲れ状態で、しかも雑然としている。
料理は割烹と名乗っているが、素朴な山菜のおひたし、天麩羅が出てくる郷土料理の店だ。
鰆の西京焼き、温麺が旨かった。
温麺とは油を使わない麺類のようで、白石市内では幾つも製麺所を目にした。
店主によれば、小麦粉の等級が低いモノばかりが流通しているので、
「本当の温麺はもっと旨い」
ここの温麺は小麦粉等級15段階のうち14を使用しているので、つややかで光っていた。
黒胡麻に酢、麹味噌に胡桃、鰹出汁と3種類の味で楽しめ、初夏にぴったりだ。
コース料理には無いデザートが出たり、お土産にと温麺を包んでくれたり、
商売っ気をあまり感じない店である。
本来の温麺を堪能にするには、ちょうどいいだろう。
コース料理の他に、片倉御前もある。 歴史好きには 思いをはせる献立となろう。 |
雰囲気… 味… 料金… |