麒麟山温泉 絵かきの宿 福泉 露天風呂付客室 夕光
新潟県と福島県を結ぶ阿賀野川沿いにある「福泉」。
標高を感じるほどでもない麒麟山を抱えた山里のような温泉で、旅館の反対側に車を駐めて国道459号を渡ったところにあります。ごくごく普通の何処にでもある佇まいで、ロビーも昔ながらの湯治場の雰囲気を醸し出しています。部屋数は15室ほどの小さな旅館ですが、増築したような廊下を下るように歩いていくと、通常客室とは別の露天風呂付き客室に繋がります。4室ある中で、一番奥まったところにある部屋が「夕光」です。
この旅館(ここは宿と言うより旅館という言い方が合います)に予約を入れたのは、川の景観が絵を描きたくなるほど見事であるということと、大きな露天風呂を抱えているという2点を確かめるべき宿泊しました。
部屋は10畳の和室にベッドルーム、シャワールームを抜けて外廊下を歩いたところに大きな露天風呂があります。和室からは美しい自然に囲まれたような阿賀野川を眼下に眺め、、絵筆を取りたくなるほどの景観が贅沢と言えます。夜になると対岸をライトアップして、それもまたなかなかの趣を感じます。
悠悠とした阿賀野川の流れ
2部屋を入ってすぐのところに 6畳ほどのベッドルームがあります。 板の間のシンプルな作りで窓は無く、 就寝するためだけの部屋です。 |
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化粧台もシンプルで小さめです。 一人用です。 |
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和室からも悠悠とした阿賀野川の流れを眺めることが出来ます。 |
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部屋から太陽が沈むところが見えます。 この後すぐに露天に直行して、「夕陽風呂」三昧でした。 |
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部屋付き露天風呂はなかなかの広さです。 大人が4、5名ゆったり入れるぐらいあります。 源泉掛け流しで、いつでも新鮮な温泉に入ることが出来ます。 |
風呂からの川沿いの景観が見事です。 目線に対岸の山里が見えて山の中の温泉のようです。 この風呂があるので、大浴場は行かずじまいでした。 |
夕食は川沿いなので山魚と思っていましたが、 普通の旅館食です。 |
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食事は2、3回に分けて運ばれてきます。 これは名物の溶岩ステーキ。 |
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食事は全体的に量が多めです。 刺身も肉牛もズワイ蟹も登場して、満足感はかなりです。 |
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デザートのフルーツ盛り合わせ | |
絵かきの宿ということで、コンテとスケッチブックが…。 妻が描いた阿賀野川ですが、如何でしょうか。 |
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- 明快な考えのもと宿泊したので、概ね満足できるものでした。
部屋からの景観は宿によっていろいろ異なります。山里の景色や植栽の見事さ、遠く山を臨むものもあれば、海に面して豪快な波を眺めることが出来る宿もあります。ここの阿賀野川のように、流れる水面は一刻一刻毎に異なる様相をしており、いつまでも飽きることがありません。 - 露天風呂からの眺めも同様です。訪れたのは夏でしたが、それでも随分長湯をしました。冬に来ていたら、まさにずうっとここで過ごすことになりそうです。また広々としているので、夫婦2名だけで入るにはもったいないほどです。川沿いなので、虫の心配がありましたが、ライトアップ用の光に集まって風呂の方には来ることがありませんでした。
- 夕食はしっかりとした量です。山里料理と言うよりは、何でもありです。若い方にはもってこいでしょうが、旅慣れた人にはいささか要望が残りそうです。ただこの旅館は景観や風呂を自慢としており、食事を謳っている宿ではないので、その考えのもと訪れた方が良さそうです。
- この部屋で唯一惜しまれるのは、清潔さがあまり感じられないということです。和室もそうであり、化粧室はなおさらそれを感じます。この部屋は誕生して間もないので全体的に綺麗にまとまっていますが、板の間の部分の清掃がおろそかであったり、食事時周辺のものが手入れが行き届いていなかったり、管理が不足している感が否めません。そういった点が改善されていけば、女性客がもっと増えていくことでしょう。
- 2006年頃より露天風呂を改築したり、貸し切りの内風呂や露天風呂を増やしたりしています。部屋に十分な露天風呂があったので、そちらは利用しませんでしたが、お洒落な風呂や清潔な風呂が増えているのは喜ばしいことです。
- 宿泊日…ひと味違う風情を感じるひととき
- 参考価格 一泊27000円
- 絵かきの宿 福泉の予約
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
6 | 6 | 8 | 6 | 5 | |
量的に満足 | 必要最小限 | 広さと景観がgood | 普通 | 手入れ不足 | |
彩りと味に工夫を | 有り難いベッド | 溢れる源泉 | 構わない分OK | 洗面所… |