北の札幌より、姉がやってきた。 「最近は、さほど呑まないので…」 と慎ましい。 しかしその言葉とは裏腹に、 すすむすすむ! 二人で四合瓶で5本!しめて二升!!! いやはや強者は何処にでもいるものだ。 そのときの最後の締めで飲ったのが、 この大吟醸。 米どころ、新潟県の八海山。 特段主張はしない。 数種類の酒を何本も呑んだ後だが、 やんわり身体を慰めてくれるような 味わいだ。 控えめでいて、それでいて 「やっぱり日本酒はいいでしょう?」 じんわり語りかけてくるようだ。 本来は、宴の始めに開ければよい酒だろう。 先に寝たのが、運の尽き。 最後のトドメの一本は、姉が綺麗に飲み干していた。 |