数十年前の冬山帰り。
松本駅付近の居酒屋に寄ると、
薄暗い壁に
「一合2000円」という張り紙があった。
その当時は、
勿論そんな高い酒は
飲めるはずがなかった。
それから10数年経過しても
地元新潟でさえ
滅多に置いていない状態が続いた。
あの「幻の酒」ブームが去って久しい。
今では簡単に入手出来る酒になったが、
手にする度に何処か緊張するのが面白い。
あの頃は大して旨いとは思わなかったが、
なかなかやるじゃないか。
軽い芳香と滑らかな喉越し。
他の寒梅は分からないが、
金無垢は間違いなく
今風に進化(もしや退化?)していた。