ロテル・デュ・ラク ラグジュアリースイート
滋賀県 琵琶湖
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- 琵琶湖畔の緩やかな南側斜面に芝生が敷き詰められ、その奥にホテルがある。本館には客室とレストランとラウンジ。敷地内にはコテージタイプの客室が数棟ある。ワンちゃん対応の客室とドッグランがあるので、家族同様のペットを連れて行けるのは有り難い。
- 宿泊したのは本館スイートの桜。ドアを開けた瞬間に広々とした開放的なリビング、カウンターが見渡せる。奥にベッドルーム。その他に浴室やシャワールーム。前庭にテニスコートやプールが見えるので、リゾート感満載である。
ラウンジにはワイン、日本酒、ビール、コーヒー類が置かれ、客室内の冷蔵庫にも日本酒やビール、ソフトドリンクが置かれている。最近はこういったインクルーシブタイプの宿が増えているのが嬉しい。
ここではレストラン内のドリンクのみ別料金である。
- レストランはオープンキッチンで、調理の様子がよく分かる。コロナ対策の関係なのか、シェフを始めとした上下真っ黒な男衆3名が黙々と動いているのは、あまり良い絵に映らなかった。にこやかな笑顔が見られれば、より一層美味しくなると思う。
夕食は全8品ほどのフレンチ系で、どれも滋味深く、奥が深い。これだけを目的に訪ねても良いと思える料理である。またシャンパンから始まるペアリングも良かった。ソムリエの田崎真也氏監修だった時代もあるのか、ワイン好きにはもってこいのホテルだろう。
- 朝食は一人一人に対応したオーダーキッチン。前日にサラダ、飲み物類、メイン、卵料理、デザートなどを数種類から選択できる。また和食系にも洋食系にもアレンジできるし、天津飯などもあるので、いろいろなモノを沢山食べたい方にはぴったりで、選び放題なのが嬉しい。しかもビュッフェとは異なり、注文時に調理を始める。ここが一番のお薦めポイントである。
但し2021年からシェフが交代、それと共にこの朝食スタイルが無くなったのが惜しまれる。
- バレーに車を入れ、ドアを開けた途端に検温チェックが行われた。「お疲れ様でございました」の一言の挨拶も無しに、突然検温器を当てながら「失礼します!」。これにはむっとなった。また数名が寛ぐラウンジで待たされ、客室案内まで暫く時間がかかった。さらに客室ドア前には4名のスタッフが揃って“3蜜のお迎え”。
まるで黴菌が訪れたようなチェックインと3密対応。
他の方には絶対に迷惑をかけないため、神経を払って出掛けているが、ホテルマンはそれ以上の対策をしているのだろうか。感染対策を考えるのであれば、チェックインは客室内がベストだろう。副支配人に要望を伝えてきたので、今後の来客者にはしっかり対応してもらいたいと思う。
- なお客室内に金庫、バスローブ、部屋着がない。しかもエントランスで脱いだ靴は置かれたままであった。
レストランはスマートカジュアルを謳っているものの、スリッパ限定。ワインとフレンチの店で、ヒールの似合う着飾った女性達の足元が悲しかった。
- オープンして10年経過したようだが、まだまだ練られていない。平常時では見えないが、こういったコロナ禍だからこそ本質が浮かび上がるのだろう。
- 参考価格…57500円
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