かみのやま温泉 名月荘 露天風呂付き客室 茜
東北では名を轟かしている名月荘。遠くに蔵王連邦を眺めながら、上山城を目印にかみのやま温泉街に近づきます。温泉街より少々離れた葉山地区に名月荘はあります。この一帯は高台になっており、ロケーションが素晴らしいところでもあります。近くには「日本の宿古窯」「橋本屋」「時代屋」など露天付きの部屋でお勧めの宿が幾つも建ち並んでいて、何処に泊まるか迷う嬉しい温泉地のひとつです。
名月荘は車を駐めたところから石畳をあがると薪が迎え、純和風の平屋造りが自慢の宿です。しかし中に入るとアジアン風なところも随所に見られ、日本を感じるのかアジアを感じる宿なのか、少々迷いが出てきます。
雄大な眺め
20ぐらいある部屋の中で、 唯一ここだけベッドが備わっています。 そのためこの部屋を予約しました。 この寝室にも開放的なテラスがあります。 和室には窓がないため、少々暗さを感じます。 夕食は普通はここでいただきます。 |
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部屋に付いている岩露天は快適そのものです。 足が伸ばせるほどの広さはないものの、一人で湯浴みするにはちょうどいい大きさです。 これがあるので、大浴場には行きませんでした。 |
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リビングから庭の景色が楽しめます。 冷蔵庫やコーヒーメーカーなどもここに置いてあり、 自分でコーヒーを沸かすことも出来ます。 椅子がややくたびれてきていて、 新調する必要がありそうです。 |
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夕食はメインが選択できます。 | |
こちらはアワビの蒸し物に温野菜が添えられています。 | |
こちらは山形牛ステーキ。 | |
甲州名物 ほうとうのようなうどん。 |
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彩り豊かなに盛られた朝食。 | |
- 部屋の造りはのんびり過ごすには十分な広さを誇ります。夕食は和室でとり、ベッドでゆっくりして朝寝坊が出来ます。朝食は頼んでいた時間にリビングで用意をしておいてくれるので、そのまま寝たままでもOKなのが有り難いです。
- 蔵や談話室があり、他の客との会話が楽しめます。また大浴場のそばには囲炉裏があり、ジュースや玉こんにゃくが振る舞われます。酒蔵では自由に夜の酒を選ぶことが出来、図書室などもなかなかの本があります。こういった共同スペースは他の宿の見本となるところで、ここ数年にオープンした宿はこれを模したと思われる所もあります。
- これだけ快適な空間を創り出している名月荘ですが、夕食はいただけません。刺身は向付で僅かに2点出ただけであり、焼き物は何もありません。ステーキはソースで素材が生かされず、アワビは新鮮さに欠けます。郷土風の茶碗蒸しは冷めており、それだけで美味しさが半減です。山梨のほうとうに似たうどんも殆ど冷めており、その後に出てきたご飯は、漬け物でお腹を膨らませるしかありません。大吟醸の後にワインでも、と思ったときには果物王国とは思えぬような空豆だけのデザート…。何処の宿でも1品出しの料理を楽しみにしていますが、量にも温かさにも味にも不満が残った夕食でした。
- 朝食では味噌汁の中身や卵の調理方法等を選択できます。しかしこういった選択を考える前に、夕食の内容をもっと充実してほしいと思います。
- 客のいる時間帯に廊下工事が入って騒音が絶えず、酒蔵がゆっくり見学できませんでした。また埃をかぶった人形が置かれていたり、朝食のお椀が欠けていた事など、細やかな部分に不備を感じます。ハード面が心地よくて満足できる宿だけに、非常に惜しまれます。今後に期待いたします。
- 宿泊日…初春のバースデー
- 参考価格 一泊41000円
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
5 | 8 | 8 | 8 | 6 | |
量も温かさも不満足 | 広々3つの部屋 | 清潔感ある岩風呂 | 応対が丁寧 | 宿泊時の工事 | |
器と料理がアンバランス | 狭いパウダールーム | 庭木に溶け込む景観 | 滞在中に洗車 | くたびれた椅子 |