鬼岩温泉 了山 露天風呂付客室 四季山
鬼岩温泉。
鬼岩という名は800年ほど昔、この岩山に関の太郎という鬼人が住み、近郷近在の住人や東山道を山越えする旅人に悪業の限りを尽くしたので、御白河法王の命を受けた纐纈源吾能康公に依って誅伐されました。その名と岩がいっしょになり「鬼岩」となり、“恐ろしや次月の里の鬼すすき”の古句が今も伝えられています。その鬼人が住んでいたという鬼の岩屋をはじめ、太郎岩・まな板岩・鋏岩・源吾岩・首洗池等の名が伝説と共に存在しています。
鬼岩温泉は岐阜県の東濃高原の美しい山並、木曽川の清流日本ラインにそそぐ可児川の源にある飛騨木曽川国定公園・鬼岩公園内にあります。鬼岩公園はその名の通り侵食された花崗岩の巨岩怪石がおりなす景勝地です。鬼岩温泉はその昔、傷ついた白鷺の湯浴みを見て発見されたと伝えられており、硫化水素泉ウラン鉱泉で知られ、切傷、高血圧症などに効能がある泉質で、湯量湧出量も豊富な温泉地です。
この一帯の美濃焼は国内陶磁器シェア半分以上であり、中でも土岐市が陶磁器生産日本一を誇っています。陶器の里と言うことで、窯巡りにはピッタリな地域です。土岐市、多治見市、瑞浪市に隣接する宿なので、今回は了山に宿泊することに決めました。ただこの宿の情報が殆ど無い中で、窯に近いという理由で早々と予約をしたことと、鬼岩温泉には廃墟があるという事を聞いていたので、少々心配な面もありました。
郡境にある宿
郡境を示す看板 |
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今回宿泊した露天風呂付客室の四季山 |
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10畳の和室 | |
洗面とオープンテラス | |
広々としたテラス | |
浴槽は小さく一人用 |
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離れ「仙葉亭」 |
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特別室「深水」 |
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夕食のメニューを忘れてきて… |
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トマトのコンポート | |
飛騨牛サーロイン | サザエ直焼き |
赤座海老姿造り | 子持ち鮎 |
白魚柳川鍋 | そば寿司 |
車海老の天ぷら | |
別の客室を利用して 夕食です。 |
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パイナップルパフェ |
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朝食はなかなかで、御飯が美味しかったです。 |
- 夕食はなかなかのものです。64歳になる板長さんの腕は確かで、いい意味でいわゆる旅館食から外れ、熱々やよく冷えた料理が運ばれてきます。全体的にやや濃い気味の味わいでしたが、ひとつひとつ美味しいと思いながら頂きました。
- 了山を紹介するブログは殆ど無かったので、客室の選択を失敗した面はあるものの、他はまずまずでした。旧館でリニューアルした客室と新館でまだ古いままの客室があり、露天風呂付客室と特別室以外は、あまり使用されていないようです。館内は清潔に保られて、周囲の廃墟は全く気にならなかったです。
- 対応された仲居さんは60代後半の方で、お喋りが止まりません。またお客と仲居さん?という関係を忘れるほどにフランクで、終始笑いっぱなしでした。なかなか楽しい時間をすごさせていただきました。
- エステや岩盤浴、リラクセーション読書室 「川遊」など、少しずつリニューアルしているようで、素敵な宿に変身しつつあるようです。敷地内をあがったところには森と水のリゾートRyo-anといったカフェも併設して、好評を博しています。
場所によっては内装が古いところもありますが、時代の趣向に合わせてかなり努力されている感じがしました。 - 日本一の生産量を誇る美濃焼の地にあるので、陶器好きには絶好の場所にあると言えるでしょう。ここを起点に窯巡りをしたり、美濃焼団地を訪れたりして、自分にあった器を探すことが出来そうです。
- 宿泊日…気象がそのまま夏を延ばしつつ…
- 参考価格 24300円
- 鬼岩温泉 了山の予約
近場のお勧めスポット
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
7 | 6 | 6 | 8 | 7 | |
旬菜の料理 | 妥当… | 小さめの浴槽 | 愉快な仲居さん | 客室により難 | |
納得の味わい | 他をお勧め! | 素早い対応 | アップ向上中 |