須賀川温泉
おとぎの宿 米屋
3.11以降、以前より増して福島を訪ねている。
湖沼や自然の豊かさ、史跡旧跡の歴史ある佇まい、郷土料理、地域の特性や異なる文化、日本を代表する桜…数多くの魅力を持った県である。その福島にあって、以前から知っていた宿がここである。
何処か躊躇していたのはおとぎ話=若い世代という先入観があり、私たちでは場違いのようで行きづらかった。そこが敷居となっていたが、訪ねてみれば、確かに若いカップルが沢山!
しかしそれなりの?夫婦もおり、ホッとした(笑)。
近隣には観光めいたものが何も無いが、人気の宿なのだろう。週末のせいか車でいっぱいだった。自動車道からすぐというアクセスの良さもあり、関東方面ナンバーが圧倒的に多かった。
客室は「日のおちぼ」 | |
寝室とリビングなど3室構成 18畳ほど | |
冷蔵庫内はフリー ポット類とお茶なども |
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ARGANなどが置かれた化粧室 | |
自社ブランドの化粧品 (下段) |
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この宿一番の自慢はこの温泉だろう | |
ゆうに3名が湯ったり出来る広さ | |
景観は住宅地 | |
とろっとろの温泉。 まさに化粧水につかっているようだった。 |
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夕食はおとぎ会席 「マッチ売りの少女」 |
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前菜「一本のマッチ」 | 吸物「暖かなストーブ」 |
造り「白いテーブルクロス」 | 焼物「冬の御馳走」 |
煮物「温かさを取り戻して」 | |
別注 練馬の銀杏 |
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主菜「少女の願い」ふぐちり | 酢物「大きなクリスマスツリー」 |
ふぐ雑炊 | |
昔話や民話などに例え、 独自のアイデアが光る夕食であった |
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デザート「大切なこと」 | |
朝食 | |
体にやさしいメニューが並んだ | |
音戯の森 珈琲やジュース類が置かれている。 |
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- 客室数が20ほどの宿。その割に規模が大きいのは元が中規模旅館で、館内リニューアルをしてきた経緯なのだろう。随所に楽しい隠れ小屋、秘密基地があるようで、館内を散策する気分が湧いてくる。またあちこちに小物類が置かれ、女性心をくすぐる仕掛けもあるようだ。ただ質感が普通域を越えず、ときめかないのが残念と言えば残念。
- 客室は程よくこぢんまりとしている。一応3室構成となっているが、仕切りの無いオープンなので1部屋と考えた方が良い。
- おとぎ会席と謳った料理は、独自のアイデアなのだろう。昔話と料理をコラボしつつ「めでたし、めでたし」でハッピーエンドを告げるのは面白い発想だ。非常に素晴らしいと思う。あのストーリーに一体何の料理が登場するのか、ワクワク感でいっぱいである。若いカップルであれば、これらを斬新に受け止めて箸が進むだろうし、熟年カップルこそ懐かしい青春時代を紐解くきっかけとなり、話題の輪が大いに広がることだろう。
- 料理処の個室はゆったり広々。この開放感がオフのひとときをゆるりと満たしてくれた。
全体的に料理は普通。和風グラタンの煮物は美味しかった。ふぐちりはアラやたっぷり野菜が欲しい。海の無い場所柄か、ハマチや牡蠣の新鮮さがもうひとつであった。 - この宿の一番の自慢は温泉。これに尽きる。
やや黄身がかったトロトロのアルカリ泉は体を滑らかにする。まさに化粧水と言えそうだ。
この湯のためだけに、もう一度訪れたい!
それほどの温泉である。女性リピーターが多いのも納得である。客室内の露天も広さは十分。これで景観に優れれば満点だ。
- スマイルとうほくプロジェクト
- おとぎの宿 米屋
- 参考価格 40000円
- おとぎの宿 米屋の予約
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
6 | 6 | 9 | 6 | 7 | |
個室とカウンターを選択可能 | 適度な狭さ | 湯質は満点 | 仲居さんの笑顔 | 綺麗に保つ | |
アイデアは秀逸 | 暖房切っても暑い | 広さも十分 | 客室に珈琲が欲しい | 場所により昔の佇まい |