岩室温泉 ゆめや 早蕨
新潟県 岩室温泉
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- 3.11以来だと思うので、10年ぶり?のゆめや訪問である。夏、冬、春と訪れて、今回の秋。四季を通じて宿泊したことになる。
- こちらのお宿は「早蕨」。毎回こちらの部屋を宿泊していた。
あれから10年経過して客室に変化があったのが3つ。 8畳の副室がベッドルームになったことと、 主室にテーブルが設置、露天が温泉になった事だ。 副室は冬にこたつが入る程度で、 構造上独立していて使用することが無かったので、 これが有り難かった。
またやはり温泉は違う。独特の香りと絶えず流れる源泉に、思わず長居してしまう魅力がある。 勿論内風呂にも温泉が引かれている。 - 結構な年数を経過したので、感想を述べてみたい。
実は3回目に宿泊後に若女将さんにメールしたところ、暫くして返事があったのは、富士屋本館の大女将さんからだった。 スタッフと連携してしているのかどうか心配になった事があった。内容はお願い程度であったのに、その返答は本人ではなかった。 また当時は年に数回「ゆめや通信」 という4ページほどの便りが送られてきていて、 編集と執筆をしていたのが若女将さん。 毎号数カ所の表記ミスと誤字があり、 - 予約する際に○休の口コミを観てみると、
確かに5を選択する方がおられるが、3前後の評価が結構ある( 現在チェックすると消えている)のは、 きっと同じ思いをしている方がいるからなのだろう。
今回はそういった中での宿泊だった。お宿に入った瞬間、何とも寂れたような空気が漂っていた。 それは伽藍とした閑であって、 上質な空気感が消えていたように思う。緑茶のみで茶菓子無し、 経年経過した現在もスリッパは無し、 備え付けのバスタオルは一枚のみ、 必携であるコーヒーメーカーは無し、客室冷蔵庫は備え不足。 仲居さんは心ここにあらず。
- 極めつけは夕食だった。冷凍物が登場し、食材が重なる。
何より華やかさが消え、数段落ちの感覚だった。 切り詰めが厨房にまで及んだのを物語っていたようだった。 主室中央に置かれた家具も同様で、 華を感じない質素なテーブルだった。
各地のお宿に宿泊するのは、勿論秀逸なハード面が大事であるが、心地良いもてなしや心遣いに包まれるから集うのだと思う。 嗜好や意向を先取りしたソフト面の充実こそ価値があるので、 日を重ねる毎に改善や進化があって欲しいものである。
- 荷物を迎えに来た男性スタッフは20代で、
朝食時やチェックアウトした際も細かく動いていた。 きっと息子さんなのだろう。 ゆめやさんが繁盛するか否かは彼にかかっているかも知れない。
妻が大好きだったゆめやさん。シーズン通して出掛けたので、次は暫くかかりそうだ。良い噂が聞こえてきたら、 そわそわ再訪したいと思う。
- 参考価格…53400円
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