ほのぼの

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                    3.11に飛び立った白鳥たち

近隣に小さな沼があります。

いい散歩コースにもなり、暑い時期は木陰が心地いい場所でした。

一週間も早い3.11の未明に飛び立った白鳥たち。
沼はあの震災で地面が割れて、水が全く無くなりました。

その後暫くの間放置されていましたが、生活が落ち着いてきた頃から
水漏れの場所を確認したり、土嚢を積んで雨水の流出を防いだりして、
やっと全体の4分の1程に水が溜まるようになってきました。



それでも今年はもう駄目だろう、
白鳥は一羽も来ないだろうと思っていたら…
何と!!



数えてみたら何と35羽!!
昨年よりも多いです。

嬉しい!
今年もやってきてくれました。

嬉しくて嬉しくて、鳥孝行です(笑)。
今回は集めたパン20個を持参して、沼に向かいました。
ここ数日の積雪で、餌に困っているようです。
遠くからあのラッパのような甲高い鳴き声が聞こえますが、
いつもと異なり、何処か艶がありません。

「今日はご馳走だよ。たっぷりあるよ」
「おいで、おいで!」




声をかけると

沢山集まってきました。


二人でパンをちぎって投げて、また投げての繰り返しです。
時折取り合いになって喧嘩をするので、
小さくしていっぺんに放らなくてはいけません。

それでも20数個のパンは、あっという間に無くなりました。

すると、


「もうないの、フーン」
「じゃあ、もういいや」



パンが無くなるのを確認すると、
退散するのも早いこと!

現金な態度に思わず苦笑いです(笑)。

でも来てくれたから許してあげる。

またご馳走するからね!!

1年前の3.11の話はこちら