オーベルジュあかだま デラックススイート ツインC
長崎県 西海市

 
圧巻の伊勢海老&アワビ 
前菜 
なんと5種類ほどの魚を重ねてある逸品 
いただいたお刺身 
フォアグラと

このオーベルジュの魅力は何だろう。

各部屋が別棟になっていて、
一つ一つにストーリーがある。
近すぎず、遠すぎず、適度な距離感がまた良い。
そして森に囲まれた隠れ家。
 
わくわく、期待感でいっぱいで、
そっと静めて穏やかにする緑が心地良い。

小さな一軒家は、音楽を聴くのも、森の散策も良い。
テラスでうたた寝するのも良いだろう。
何でも出来そう、何でも自由。
孤島を独占したような最上の歓びがある。
こっそり忍び込んだ秘密基地。遊び心をくすぐる。

そしてマダムとシェフを核としたfamily。
オーナーもスタッフもいない。
考えを共有して協働する。

決して広くない、決して大きくない。
僅か4室に小さなレストラン。
家族の目が届くホテル、レストラン。
数十・数百では考えられない、
ミニマムスタンダードの如くコンパクト。
しかし快然たる空間を常に追求している。


そして料理。
イタリアン、フレンチ、割烹懐石、
星付き、大衆、高級、行列、
オリーブ、トマト、出汁、フォン、
伝統、流行、最先端、nouvelle cuisine…。

カテゴリーなど潰えて吹っ飛ぶ。
キュイジーヌを追従する事は無し、
三つ星を模倣することも無い。
余計な蘊蓄に惑わされない。

隅っこに食を追いやるスタイルに目をくれず、
プレートばかり、泡ばかりの多皿料理に迎合せず、
独自のスタイルを貫く。

コースメニューや構成は柔軟にして大胆。
魚、魚、魚…。そして魚。
日本に産まれて良かった!

ご機嫌な一皿が何度も何度も続く。
嬉々たる声が上がり、愉しいお喋り。
晩餐は終宴を迎えずに朝餉に引き継がれ、
また豪勢に饗宴。
満腹の二つ上を狙った volumeとqualityにまたまた驚かされ、
僅か1泊なのに二度旨い、二度楽しい。

こんな倖せなホテル
何処にある?


オリジナルで
日本で唯一
これが「あかだま」

中村浩徳氏の描いた料理である。
 
魚の名前は?? 
 

夕食と朝食は基本スタイル。魚介類が豊富なメニューだ。
数種類の魚アレンジのバルサミコ、圧巻の伊勢エビ、サザエ、アワビの刺身。
一言でフレンチとは言い難いが、
そんなカテゴリー枠を外れた魚介オンパレード。
十分な美味しさと満足感がこのお宿の自慢である。

メニューが無かったので、殆どの料理名を忘れてしまったが、
魚介類が大好きな方には堪らないレストランである。
旅館で言えば近海の刺身のてんこ盛り、焼き魚、煮魚…。
そのフレンチ版があかだまである。
いわば
日本一の「魚介てんこフレンチ!」。

朝も同様に、7種の焼き魚、焼きたてパン、伊勢エビ…。
朝から泡をいただきたくなるほどの料理の数々に感嘆の声を上げてしまったほどだ。

それと共に、
ちくしょう!もっと近くにあれば!!
と思ってしまう(^0^)。。。
 
朝も豪勢に 
この7種の焼き魚が絶品! 


今回の九州旅行はあかだまに宿泊することが目的だった。
初宿泊から約10年。その間に客室が2棟完成。

全4室の夢のオーベルジュ
になった。

以前の3棟と比較するとモダン感覚を取り入れ、身近に森を感じる平屋タイプで、
どの世代でも快適に過ごせる空間に仕上がっている。
食事やサービスはそのままに、さらにスマート感を増したので、
間違いなく上質ホテルにアップグレードしたと言えるだろう。
しかも僅か数組のみに許される森の隠れ家。ずっと繁盛して欲しいと願う反面、
あまり知られて欲しくない、そんな複雑な思いがかすめる名宿である。

前回の御礼に心ばかりの品を持参したら、夕食後にまた焼酎をいただいてしまった。
運んでいただいた際、妻の「一緒に呑みませんか」の声にシェフが快諾。
その後持参して下さった日本酒(有り難うございます!)を酌み交わしながら、
この客室で1時間ほどの“談義”となった。
「日本味の宿」に加盟した頃の回顧、この客室を増築した際の拘り、
先々代のあかだま誕生秘話や気さくでお茶目だったお父様のこと、
そしてお子さんが厨房やフロアで活躍していることなど、
プライベート感満載の興味深いお話だった。

翌日は3棟目の迫力のオーディオ部屋、ライブラリーの改造計画?
さらには向かいの畑や更地にも案内していただき、先の先を見据えたプランを語っていた。
少年のように目を輝かせ、無限の可能性を発する屈託ない無邪気な笑顔は、
先代のお父様と被る部分が大いにあったように思う。

お爺さまからお父様へ、佐世保や大島で生まれた「あかだま食堂」がシェフの代に引き継がれ、
「オーベルジュあかだま」として開花した足跡を感じたひとときであった。
シェフやマダムが中心になり、家族全体で盛り上げたから、
現在のあかだまがある。
それを踏まえ、今でも確かに、少しずつ成長を遂げているのだ。

そして忘れてならないのはマダムもまたシェフの疲労を気遣い、
陰に日向に支えてきたからこその今なのだ。
そう実感した2日間であった。
いずれ息子や娘たちの代に継がれ、また大輪の花を咲かせていくのだろう。

再訪するのはまた年数を経ることになるかも知れないが、
まだまだ現役の隠れ宿であるあかだまを目指して旅に出たいものだ。
その頃には
数々のネイチャープログラム、ツリーハウス、はたまたプール付き別邸?!
夢は尽きないだろうし、
また新たに生まれ変わったあかだまを見ることになるのだろう。
 
リビング 

緑に包まれた一軒 
   
2名でも余裕のジャグジー
一番奥にベッドルーム 

4棟目は森側にウッドデッキを張り出した別邸だ。
リビングが12畳ほど。ジャグジーを配し、一番奥がツインタイプのベッドルーム。
エントランス上部がメゾネットでベッドが配置されているので、
3名での宿泊も可能だ。
何より平屋なので、全てが1Fで成り立り、
3つの部屋が一つの導線で繋がっているのが嬉しい。
 

   
元気なうちにあかだまを目指し、
睦まじい二人の姿を観たいものである。
 


夕食 客室 風呂 サービス 清潔感
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