鎌先温泉　時音の宿　湯主一條
宮城県　鎌先温泉

２回目の宿泊。 前回の部屋は「一條スイート」。今回は隣にある「湯主スイート」 に泊まった。
リビング＆ベッドルーム
	客室は73㎡ほど。 和室8畳、リビング寝室で12畳。 その他に内風呂や化粧室。
外は雪景色
座り心地よい椅子
客室内の内風呂。 半露天と表記しているが、内風呂と言った方が良いだろう。 150cmほどの正方形で、大人二人なら余裕の広さ。 ゆっくり足を伸ばして…雪景色で情緒ある湯浴みとなった。 外には大木の枇杷があるので、5.6月頃は食せるかも？
天童木工の椅子とシモンズベッド 心地よい椅子だった。
	備え付けの波動スピーカー なかなかの響き
コーヒー類やポット、化粧品やアメニティも十分
	バスルームには花が添えられ、 花風呂を楽しめる。
夕食/朝食会場の個室料亭匠庵 昭和初期の建造。幼い頃の木造校舎と同様、何処か懐かしさを覚える。
前菜の数々 彩りが美しい
	木造旅館なので、 廊下は底冷えだったが、 室内なストーブが焚かれて暖かった。
湯葉と海老のお椀	てっさ
蔵王酒造の「純米大吟醸昇り龍」  透明感があり、ふうっと後から旨みが増してくる	鰤大根
	料理のメインは「仙台黒毛和牛」「和牛ヒレステーキ」 「甘鯛包み焼き」から選択。 鍋物も「蔵王のフランス鴨」「金目鯛」 「ふぐちり」と３種類から選べる。 それも前日までに予約するのではなく、 食事処で、その場で決められるのが嬉しい。
金目鯛の鍋
甘鯛新筍包み焼き
	クリームビュレ

• ２回目の宿泊なので、詳しいことは「一條スイート レポ」を参照されたい。
• 寒い時期の訪問。今回は遠刈田温泉から蔵王連峰を眺めながら鎌先温泉入りしたので、途中の雪はなかなかだった。ただ宿泊日前後だけ3月下旬並みの気温となり緩んだので、あまり寒さを感じずに過ごすことが出来た。
• 前回は玄関前まで車で行ったため引き返すのに大変苦労したので、今回は駐車場に置いて電話をした。行きはワンボックス、帰りはレクサスでの送迎だった。
• 客室の特徴は何と言ってもダイナミックな内風呂だろう。本来窓側に位置するべきリビングを差し置いてデンと構えている。湯浴みを存分に味わいたい方には最適な客室だ。ただ客室内に風呂があるので、就寝してからの湯音が少々気になる。客室内で温泉を止める設定が出来るのであれば、快眠となるだろう。
  天井が高めなのか、エアコン設定を28℃にしても室内はなかなか暖まらなかった。こたつや小ぶりのヒーターなどがあれば、なおさら快適になると思う。
• 板長の一手間に感動した料理だった。鰤大根の大根は芯まで桂剥きにした後、また巻き戻したので味がよくしみていた。甘鯛はただ焼くのではなく、新筍で包んで独特の食感が楽しめた。てっさの包丁さばきも見事。料理の間隔がやや早かったものの、どれも美味しくいただいた。
  前菜でかなり頑張っているものの、男性としてはもう一品あると満たしてくれると思う。
• 湯主一條にはスイートが２室。
  「一條スイート」は完全露天タイプであるが、湯船が小さめ。「湯主スイート」は内風呂タイプだが、広々浴槽。客室は「一條」の方が広く、ワンルームなので使い勝手に優れている。また巨大なソファが魅力だ。「湯主」の方も十分な広さがある。好みに合わせて選ぶと良いだろう。
• 車の窓越しに「また来てくださいね」
  女将さんの笑顔にやられた！この一言でまた訪問することになりそうだ（笑）。
  
  
• ある有名なお宿でのチェックアウト時、
  ソファで腰掛けているとスタッフがやってきて、カードを受け取り、精算して戻ってきた。
  客にとっては座ったまま精算が終わるので、有り難いサービスの一つだ。
  ホテルやレストランでもそういう形を取っているが、
  女将さんだったときは精算時にカウンターに呼ばれた。
  客側からすれば、スタッフも女将も関係ない。同質のサービスを展開してもらいたいものである。
  
  ここ「湯主一條」は、
  スタッフ、女将さんやご主人、みんな同様の仕事を行っている。
  見る人が見れば、誰がスタッフで誰がご主人か一目瞭然だが、
  「私が女将です」「俺が主人だ」といった野暮なことは一切話さない。
  客の視点に立てば、同様のサービスをしてくれるのであれば、誰でも同じ事である。
  
  帰りがけ、チェックアウト時に女将さんが私の靴を、スタッフが妻のブーツをストーブで暖めてくれた。
  雪道で汚れた靴だったので、申し訳ないと思いつつ、
  女将さんが先頭に立って、客のためにサービスをする姿にもてなしの心を感じた。
  その後駐車場まで車を出してくれた方はご主人だったが、勿論名前は明かさなかった。
  

• 参考価格　３９０００円

    

夕食	客室	風呂	サービス	清潔感
８	６	８	１０	８