磐梯熱海温泉 湯のやど 楽山 露天風呂付き客室

 あの大震災から数ヶ月。
 東北各地で震度6強の大地震がありました。3月11日の夜中、やっと自宅に辿り着こうというとき、「どうか家族と家だけは無事であってくれ…」そんな願いが通じたのかも知れません。家の内外でひびが入り、壁、床、あちこちに爪痕、家具類は倒れて中身はほぼ全滅となりましたが、家族は全員無事、家自体も倒壊せずにどうにかもっていてくれたのです。
 しかし海沿いで暮らす町には津波の大災害がありました。また福島では地震、津波の自然災害以外に原発という人災を被り、三重苦という辛酸を嘗めることとなりました。
その福島を応援しようと既に数回訪ねていますが、今回はとにかく泊まろう、そういう思いで出掛けたのが磐梯熱海温泉の楽山でした。
初訪問編へはこちらからどうぞ。 

元気の源 磐梯熱海温泉

客室の檜露天風呂
坪庭ぐらいの広さ
新しく備わったテーブル
15畳の客室 備品類(下は冷蔵庫)
シャワールーム 風情ある客室照明
  • 客室は前回同様、1Fにある露天風呂付き客室です。15畳程度のワンルームです。新しく窓側にテーブルが設置されていましたが、椅子の傾斜角度が悪く、座り心地は良くありません。また庭がありますが、プライバシー保護の観点からか軒下が伸びて、あまり陽射しが入ってこないのが残念なところです。
  • 唯一の1Fの客室のため、大浴場や自販機、プール、食事室がすぐ近くにあって便利です。
  • 客室内にはポットや煎茶はありますが、コーヒー類は置いていません。お好きな方は持参するといいでしょう(我が家もバッグにしっかり。正解でした)。
  • 詳しい案内は初訪問編をご覧下さい。
焼酎中心のラインナップ 夕食/朝食会場
前菜 エゴマ豚のしゃぶしゃぶ
お造り 茶碗蒸し(器が可愛い)
お手前料理の数々



高畠ワイナリー 嘉スパークリングシャルドネ


酒リストを開くと…!!

日本酒やワイン類は
1/4程度のページに小さく掲載。
焼酎類は米/麦/芋/泡/梅と種類毎に分け、
写真入り10ページで詳細に掲載。

この楽山(落差)には笑いました。
宿主はさぞかし焼酎が好きなんでしょうね。

かまど料理 おばんざい

煮込みやグラタンも
〆に登場する鍋。焼き石を入れた瞬間を写したつもりが…見えず!

  • 食事は夕/朝食共食事処でいただきます。椅子形式と座卓形式の2種類ががります。露天客室に泊まると中央の広々としたテーブルに案内されます。
  • 夕食は恒例のお手前料理(6.7品ほど)とかまど料理/おばんざいになります。前菜は普通の美味しさで、造りやタラバもまずまずといったところです。妻は久しぶりに美味しいエゴマ豚をいただいた、と話していました。
  • 最後の〆に登場する名物石焼き鍋は冬ならではの一品なのでしょうか。野菜だけで淋しかったので、再考するか夏ならではの一品を考えるのもいいかと思います。
  • かまど料理やおばんざいは、旬の野菜であるとうきびや枝豆、レタス類がしゃきしゃきとして良かったです。煮込み料理の中では茄子を使ったのが印象に残っています。様々な物を自分のペースで少しずつ食べられるのが有り難いです。食べ盛りの子どもにとっては「食べ放題」「大はしゃぎ」となるため、小さなお子さんを連れた家族連れにはもってこいの宿と思います。
  • 一品ずつ出される懐石膳を好む方、出汁を始めとした繊細な料理を好む方には合わない宿です。郷土料理のもてなし、素朴な地野菜の料理、ボリューミーな料理、そちらがお好きな方にお薦めの宿です。食に関して明確なコンセプトがあるので、そこを中心に宿選びされるといいと思います。
  • 朝食はバイキング形式です。かまど周辺に、昨晩とは別の料理が20品ほど並びます。鮭/卵焼き/納豆/豆腐は朝の定番ですが、これらが全て登場するのが嬉しいです。何度食べても、朝ご飯はやっぱり定番のおかずが一番ですね。

風呂が豊富
食事もいろいろ

宿名のロゴ

ロビー周辺 畳敷きの廊下
ショップ
岩露天 陶器露天(一人用)
 
  • 趣きが異なる貸し切り露天(1h2100円)が3つあります。宿泊費を抑えて風呂は家族で湯浴みするという方法もいいと思います。
  • 前回同様さっぱり系の気さくな仲居さんでした。いろいろ細かなところまで声をかけてくれたお陰で、快適に過ごせました。

食事処前にあるプール(Wスライダー付き)
街の納涼会
夜が更けても大いに盛り上がった納涼祭り
(決して怪しい雰囲気ではありません)
  • 今回の予約は直前だったため、希望したウィークデーが取れませんでした。月末の日曜宿泊にやや不安がありましたが、賑やかな笑い顔と活気ある食事風景を見れたのは良かったと思っています。
    冬こそ泊まりたい宿に夏に訪問(笑)してしまいましたが、楽しいイベントが控えていました。
  • 宿泊日が年1回実施される「プールサイド納涼祭り」の開催日でした。食事処前のプールサイドに地域の方が集まって、歌あり、演奏あり、はたまたベリーダンスありと大いに盛り上がってました。窓越しに食事をしながら、ハワイアンやトランペットの生演奏を聴けたのがラッキーでした。
  • 食事後にプールサイドの空いている席にちゃっかり座らせて頂いて、しばし生演奏や歌、ダンスを楽しみました。席に着くと間もなく、
    「食事と一緒にスパークリングワインを楽しんでいた方ですよね」
    地元の方がどぶろくを持参してやってきてくれました。私達夫婦が窓越しに立って、盛んにプール側の祭りを見ていたのに気づいていたのかも知れません。突然の部外客に迷惑するどころか、歓迎してくれたのが嬉しかったですね。
    どぶろくは調味料の入り乱れたような癖の強さが目立っていましたが、せっかくのお酒、妻の分まで美味しくいただきました(笑)。
  • 祭りの宴もそろそろ終演というときに客室に戻ろうとすると、今度は地元の代表の方から声がかかりました。
    「一緒に楽しんでくれたのが嬉しかった」
    「大変だったけれど、中止しないで開催できて良かった」
    「福島が心配でやって来たが、梯熱海温泉街がこんなに活気に溢れていたので、ホッとした」
    「何も出来ないけれど、また福島にやって来る」
    そんなことを話して祭り会場を後にしました。
  • 福島の元気を見たい、そんな思いで出掛けた福島でしたが、磐梯熱海温泉は元気に頑張っています。
    その反面、ちょうど収穫期を迎えた桃の農家は、まだ例年の1/10程度の出荷だと嘆いていました。
    福島はさらなる応援や支援が必要です。それを実感した旅行となりました。


  • 参考価格 22200円
  • 磐梯熱海温泉 湯のやど楽山の予約
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夕食 客室 風呂 サービス 清潔感

 ※詳しくは初訪問編をご覧下さい。

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