松島海岸 松島佐勘 松庵 タイプC 松毬
宮城県の松島湾内外にある大小260余りの諸島。 日本三景の1つに数えられている松島には遊覧船が就航しており、船上より島々を眺めることができます。 風光明媚な松島の喧噪から離れて、車で10分ほど走ったところにぽつんと建つ一軒家の宿です。 周囲は緑に囲まれ、出島のような一角全体が敷地なので、とりわけ静けさが違います。 それでいて駐車場のすぐ横には小さな港があるので、夕食にはとびきり新鮮な魚が期待されます。 宿は海に面していて、波が穏やかで風も緩やかです。小さな島が見えるので部屋からの眺めはまさに「松島」そのものです。 この素晴らしいロケーションだけでも、この宿に泊まる価値があるというものです。 タイプB 2部屋仕様の角部屋「老松」はこちら 部屋はAタイプ、Bタイプ、Cタイプとあり、お勧めはCと呼ばれる松毬という部屋です。 一部屋限りですが、他の部屋とは全く異なる場所にあり、離れ風になっています。 それでいてラウンジや風呂に近く、中庭の素敵な桜をいつでも眺めることができます。 ドアを開けた途端に広々としたエントランスが続き、奥まったところを開けると15畳程の和風の部屋がお目見えします。 カラーは落ち着いた色で整えられ、建てられてからまだ数年なので、綺麗でしかも広々としてゆったりと出来ています。 奥にはリビングがあり、ソファが備わっていて、足を伸ばしたりして話が弾む場所となっています。 コーヒーメーカー、紅茶など一通り揃っており、好きな時間に自由に飲めるようになっています。 但しこの部屋は松島の眺めが良くありません。その代わり内風呂ではなくて露天風呂が付いています。 |
- 最近の宿はフロントやロビーで茶菓子が出され、部屋に入るまでに時間を要すことが多くなってきました。旅を終えて宿に着いたときは、少しでも早く部屋に通されるのが一番のサービスです。この宿はすぐに案内されて部屋で記帳、茶菓子が出されます。
- この松毬は一番奥まったところにあり、上の階も無いため、他の客の声は全く聞こえません。この宿に今日は私達だけが宿泊しているような錯覚をするほどの静けさです。途中の中廊下には桜が咲いていて、夜にはライトアップされるので、何処か雅な情緒を感じられます。滞在中に他の客と会うのは大浴場に行った時と、朝食の時間に1階のレストランで会う程度です。非常にゆったりとした時が流れます。
- 部屋を出てすぐの所に風呂があります。男湯は檜が香る岩風呂で、よく外が眺められ非常に開放的な気分になります。女湯はステンドグラスが優雅で綺麗に彩ります。
- 他の部屋は檜の内風呂ですが、この部屋だけは唯一丸い檜の露天風呂になっています。松島には温泉がないので、そこだけが惜しまれますが、いつも湯がたっぷりの状態になっており、新緑やちらつく雪を眺めながらの湯浴みは最高のひとときとなります。
- 夕食は部屋でもレストランでも個室でもOKなので、好みの場所を指定することが出来ます。部屋食にせずに1階の個室を利用するのも一興です。1階は朝食会場になるレストランですが、別に個室が数カ所あり、広々としていて静寂な部屋になっています。ここでは、少しずつ夕闇に沈んでいく松島を眺めつつ杯を傾けることができます。最高潮に達したときはあたりが暗闇となり、宴の終わりを告げることになります。
- 夕食は一品出しを基本とします。懐石料理は海の幸を中心にバラエティに富み、いつも期待を裏切りません。毎回刺身が素晴らしくて旬魚のコリコリ感がたまりません。一転して本鮪のトロは口の中でとろけ出します。汁物は淡いすましで喉越しに微かな味わいが感じられます。冬は牡蠣が登場し、朴葉の上で炙られ一粒一粒がぷりぷりです。米はコシヒカリとササニシキから選択できて、炊きたてが出され、お夜食は宿と客をむすぶという意味でおむすびも登場するので、量も十分です。
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「くら」と呼ばれ趣深い書棚には図鑑や写真集が多く並んで居心地のいいソファが迎えます。大人を迎える夜は無人バーに早変わりするので、おつまみを片手にスパークリングやワイン、ウィスキーに手を伸ばします。ゆったりとした夜を誘うBGMはときにいい肴になりまた一杯…。
何を飲ったかは自己申告です。この自己申告が曲者で、見ていないからこそほろ酔いながらも生真面目にリストに書いてしまいます。 - 朝は好きな時間に1階のレストランへ行き、海を眺めながらの朝食です。御飯は焼きおにぎりやおかゆさんなどを選べ、一通りの惣菜がならびます。松島こうれんという米を粉にしたせんべいや笹蒲鉾を炭火に載せて、香ばしさを際だてます。チェックアウトは10時が多い中、異例と言える12時なので、追われることなく非常にゆっくりと食事ができます。その後部屋に戻ってまた寝そべるも良し、コーヒーを沸かして香りを楽しむも良しです。
- この宿がどういう宿なのか、まずは宿のフロントの方の応対で大凡が感じられます。しかし本来のサービスは部屋に案内される担当の仲居さんが一番の鍵を握ります。今回は20代の若い方でしたが、丁寧な接待で非常に気持ちよく過ごすことが出来ました。担当になった方によくしてもらったときは、心付けを渡しますが、丁重に断り、最後まで受け取らなかったのはこの宿が初めてです。逆に新鮮さを感じたと共に、これからの宿はこうあるべきだとも感じました。
- タイプB 2部屋仕様の角部屋「老松」はこちら
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- 宿泊日…時を忘れた2人の宴
- 参考価格 一泊42000円
- 松島松庵の予約
夕食 | 客室 | 風呂 | サービス | 清潔感 | |
8 | 7 | 7 | 9 | 9 | |
刺身の鮮度が抜群 | 奥まって静か | 2人で入るには手狭 | 素晴らしい対応 | 共用部分も◎ | |
米にこだわり | 広々15畳で綺麗 | 眺めがもう一歩 | 部屋の出入り最低限 | 綺麗な板敷き |
近場のお勧めスポット