松島海岸　松島佐勘　松庵　タイプB　老松

　秋に松島佐勘「松庵」に出掛けてきた。
　喧噪の瑞巌寺付近からは想像できないほど静かで穏やかな松島が眺められる松庵。そのかわりこの道で大丈夫だろうかと思うほど観光地から離れていく。初めて訪れたときは本当に心配したものだ。
　途中に牡蠣小屋が何軒か見られた。再開するまでにはもう少し時間がかかるようである。
　さて松庵はA（14畳タイプ）B（12畳と6畳の2部屋タイプ）C（露天風呂付き客室）で11室ある。Cタイプは前回宿泊をしたが、景観が望めなかった。Aタイプ（１Fと２F）が9室あるが、今回は角部屋で１室のみのBタイプに宿泊をした。

敷地内の散策路 ここでシャンパンという粋な計らいも
客室内からの眺望 静寂な松島   これに勝るご馳走は無いだろう
	朝方の様子 水面を眩しく照らす
松庵 エントランス
	客室Bタイプ 老松 老松のみ２部屋仕様
12畳の主室  書斎も
6畳の寝室　あらかじめ布団が
2ボウルタイプのパウダールーム
備品類/冷蔵庫
	珈琲の他に 紅茶なども愉しめる
	浴室は檜タイプ 広々足が伸ばせる
	紅葉もすぐそこまで
	椿の実も そろそろ色づく頃
	さろん「くら」 夕時は紅茶にクッキー 夜はバー  自己申告制なのでドキドキ（笑）。
	土産物コーナー カラフルな南部鉄器 海外でも好評
Sghr スガハラ硝子 独創的なデザイン それでいて使いやすい 我が家でも愛用
前菜	子持ち昆布と赤貝
甘鯛の吸い物	鮪/鯛/秋刀魚/牡丹海老の五種
	伯楽星　純米吟醸 軽快で女性的
炙り雲子	仙台牛の焼き物
地鶏と穴子の鍋仕立て	鮭御飯
	夜の松島を眺めながらデザート お夜食でおにぎりがあるが、 おなかパンパンで無し！
朝食
	ハーフバイキング形式

• 詳しい案内は「松島佐勘松庵　タイプＣ松毬」を参照されたい。
• 夕食を個室で希望した場合、地下1Fの「れすとらん海音」でとることになる。その海音が宿泊とは別にレストラン営業をしている。ランチが盛況で、メニューも豊富なため多くの客で賑わっている。夜もひっそり懐石を提供している。昼の「昼懐石」と夜の「夜懐石」は名称は似ているが、食材も品数も全く異なる。夜懐石は宿泊時の料理に近い。
• 数年ぶりの宿泊。建物自体が年数を経過しているため、客室内はやや疲れが見られたのは致し方ないところだ。ただ共有スペースは綺麗に保たれていて清々しかった。
• 何度も訪問して松庵の味を覚えているためか、美味しいのであるが、驚きが少なくなってきたようだ。
  俳句をもじった献立紹介、昼懐石の具だくさんの汁物、大衆魚であったが抜群のコリコリ感があったお造り…。
  どれも懐かしい。
  今回の魚/肉選択は夫婦で唯一駄目な鮟鱇が魚料理だったため、肉料理しか選択できなかったのも一因だ。また二十四節季「芒種」から「寒露」と４ヶ月も経過しているにもかかわらず、前回訪れたときの「夜懐石」と今回の食材/調理法/手技/器がかなり似ていた。だからこそ料理も器も趣向もバッサリ変えるほどの引き出しが欲しいところだ。
  旬菜を合わせたその時期ならではの松庵の味、是非確立していただきたいものである。
• 若いスタッフが気持ちいい。何処の宿も丁寧な応対をするが、松庵のスタッフの方々はそれにプラスして「明るい」「笑顔が素敵」。みんなチャーミングで心地がいい。だから用も無いのについ声をかけたくなる（笑）。
  女将である横山さんの考え方が徹底しているのだろう。
• 朝食がハーフバイキングになっていた。長い突き出し皿で登場した秋刀魚の塩漬け。丸々一匹がいい案配の塩加減で旨かった。

• 松庵は墨絵の世界のような景観が自慢の宿だ。
  静かな海を眺めたいのであれば、静けさを求めたいのであれば、間違いなくここをお勧めしたい。
  勿論食事も美味しい。そして女性に優しい宿でもある。客室内にはパウダールームの他に化粧台があり、身体を写す鏡も備えられている。廊下は広くて足音を隠す深めの絨毯がひかれている。彩り豊かなサロンは足を踏み入れたくなる。兎がモチーフとなり、可愛らしさがそこここにある…。
  伴侶の「笑顔付き」の宿である。
  
  
• 参考価格　３７８００円
• 松島松庵の予約

日本三景松島。観光の中心は松島湾。 瑞巌寺はケバくてお勧めできない。  隣接している円通院は散策にぴったり。こちらがお勧め。
	松庵の駐車場 Q.何をしているの？ A.写真撮り！