岩室温泉 著莪の里 ゆめや 露天風呂付特別室 早蕨 

冬のゆめやはこちらからどうぞ。

  旅に何を求めていくのか。人それぞれあっていいように、最近の旅行スタイルは変化しつつあるように思います。
 有名な観光地や人知れないスポットを追い求めるのもまた楽しいように、ゆっくりする、ゆったりする、そして“湯悦”なひとときを過ごす、この3つのUのためだけに、目的地よりも先にまず宿を選んで出かけることが多くなってきました。
 新潟市街からぬけて田園地帯を眺めながら、適当な距離を走ったところにある岩室温泉。岩室神社の背後に天神山(250m)があり、社殿の横から松ケ岳に至る道が延びています。
 そのそばに建つ「ゆめや」。2000坪の敷地に客室はわずか10室。数奇屋造りの端正にして優雅な美しさを見せるゆめやは、何ともゆったりした時間が流れています。
 幾つも宿を紹介していますが、本当に上質な宿とはそこに至る前から何処か贅沢な空気が流れています。俗世間から乖離した居心地のいい世界で、惜しむことなく時間を過ごす。もてなしの一つ一つに最上の心配りがなされ、うっとりするようなひとときが約束される…。その空気は車より降り立つ前から感じることが出来ます。 
  
旅先で大きなウェイトを占める宿のひととき。上質な宿は五感のリラクゼーションになります。

上質な時間が約束される宿


  • 車を停めた途端に若い仲居さんがやってきて、門をくぐります。そこから用水路を脇目にしながらの植栽が見事です。目に飛び込んでくる青々とした樹木は、さっきまでの温泉街が昔話だったように森林浴の世界に誘います。よく手入れされており、宿に入らずにここでひとときを過ごしてもいいと思うほど、素敵な緑のアプローチになっています。
  • 数寄屋造りの日本的な宿は、茶室の世界を知らずともその嗜みにはまってしまうほど日本人に合った心のよりどころです。まずは麦茶と共に冷えた心太をいただきます。喉越しの涼感は、まさに夏にぴったりです。館内は板の間になっており、スリッパが不要で何処でも素足で歩けるようになっています。
  • 植栽が一番見事に眺めることが出来る部屋が「早蕨」です。部屋からはケヤキの大木を据えるようにシャクナゲやモミジが広がり、いつの季節に来ても、外を眺めているだけで「訪ねて良かった」と満喫できそうです。
  • 眺めもさることながら、部屋は非常に広々です。12畳程の和室と8畳の和室、6畳の談話室といえるリビングにはテーブルが置かれています。広縁や着替えのための奥間3帖もあります。洗面所のボウルは一つだけですが、いっぱいに硝子を入れて明るく清潔です。岩で囲んで檜の浴槽が置かれており、外には信楽焼の露天風呂もついているので、そのときの気分で内湯の檜/露天の信楽と湯三昧が出来ます。




  • 料理は一品一品出される懐石料理です。烏賊からすみ和えや帆立蓮根はさみから始まる宴は2時間ほど続きます。日本海を抱えるため、刺身は新鮮この上なしです。5種盛りでをお願いしましたが、刺身ならではの歯ごたえを愉しみつつ、喉元からすうっと溶けていく味わいもあるので、2回楽しめます。
  • 地元温泉街に「宝山酒造」という地酒があるので、まず一杯。他のお勧めの酒を聞くと「村祐」という酒が登場しました。新潟県内で造られている流行の端麗辛口からはほど遠い、というより例外に近い甘さで、口に含んだ後に広がる爽やかな果物の香りは白のピーチ系ワインを含んだときに似たフルーティーな味わいです。また日本酒でこれほどまでに後味がひかないのは稀で、10数年ぶりに極上な香り高い酒に出会った気がします。
  • 新潟近海で捕れたハタハタの唐揚げや夏ならではの岩牡蠣もなかなかで、おかわりをするほどでした。ここ新潟は魚だけではなくて夏野菜の産地としても有名です。しゃきしゃきとした新鮮野菜はそのままでも十分美味しく、特に枝豆は適度な硬さと甘さで越後ビールを誘うこと誘うこと…。ふんだんに野菜を取り入れたたゆめや饅頭や強肴で登場する村上牛の夏野菜煮込などなど、フィナーレ近くなっても相応のボリュームがあります。締めの御飯は勿論のことコシヒカリですが、そこまで到達する前に体に調子を訪ねておいた方が良さそうです。
  • 朝食はゆめという個室でいただきます。前もって選んでおいた卵料理の他に、野菜を中心にした食事はふわふわの御飯と一緒です。焼きたての鰈に軽く醤油を垂らしたときは、思わずまた宴に誘われそうになりました。
  • 最近離れが出来たというので、見せてもらいました。風呂も一歩庭に出ての離れという異例の形ですが、少々騒いでも大丈夫なので、子供連れ家族にはぴったりだと思います。再訪する予定ですので、そのときは離れに宿泊したいと思っています。
  • 仲居さんに心付けを渡したところ、翌日お礼のお茶が。「よりよい宿にするために使わせていただきます」というお手紙も入っていました。考えてみるとサービスというのは見えない多くの方の努力の上で成り立っています。一人仲居さんが手にするのではなく、みんなのため、宿のために使うという考え方に感銘いたしました。
  • 冬のゆめやはこちらからどうぞ。
    春のゆめやはこちらから。

  • 宿泊日 風鈴誘う夏のひととき
  • 参考価格 51000円
  • 著莪の里 ゆめやの予約


夕食 客室 風呂 サービス 清潔感
10
新鮮な食材だけでも価値十分 広々快適で清潔 内湯も露天もあり 館全体にもてなしの心 全てに上質
別注の対応、様々OK 眺めの植栽が見事 坪庭のみの眺め 花火大会にお伴が 畳みの心地よさ

 近場のお勧めスポット
  • カーブドッチ ヴィネスパ
    カーブドッチワイナリーは新潟市の中心から海沿いに西へ20kmほど行った角田山の麓
    ワインショップ、レストラン、最近は宿も出来ました。何と言っても癒されるのは猫51匹のパラダイスゾーンであること。
    落希一郎氏が捨てられた猫を面倒よく見ているのには頭が下がります。
  • 長谷川屋
    いつもお世話になっている酒屋さんで、新潟の日本酒を常備しています。ゆめやさんはこちらから仕入れているようです。

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